【3月25日 AFP】訪日中のバラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領は25日、北朝鮮は「現実の脅威」であり、北朝鮮問題の解決には国際的な協力が必要だと述べた。

 オバマ氏は都内で行われたイベントで、「北朝鮮は現実の脅威」であり「周辺国のみならず全世界にとって深刻な脅威」となる兵器やミサイルの開発計画を進めてきた国だと述べ、米国は北朝鮮によるミサイル攻撃の可能性から朝鮮半島および周辺国を守る防衛システムを確実に配備しなければならないと語った。また「これまでは明らかにわれわれが期待したほどの前進はみられなかった。しかしこの問題は、どこの国であれ、われわれが団結して臨むほど効果的には一国では解決できないと認識しておくことが重要だ」と強調した。

 さらに北朝鮮について、国際的な規範の外にあり国際社会から断絶した国へ圧力をかけることはとりわけ困難なことだったと述べた。

 アジア太平洋地域を歴訪中のオバマ氏は、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア訪問を経て24日に来日。25日には安倍晋三(Shinzo Abe)首相と銀座のすし店で昼食を共にした。オバマ氏は米大統領として来日した2014年にも安倍首相とすし店を訪れており、この時の会食は「すしサミット」などと呼ばれた。(c)AFP