【3月25日 AFP】23日に行われたサッカー国際親善試合のオランダ対イングランド戦を前に、両国のサポーター同士が衝突し、100人以上が逮捕された。24日時点で8人が拘束されたままとなっている。

 オランダ当局によると、首都アムステルダムの赤線地区でサポーター同士の衝突が発生し、イングランドのファン100人とオランダ人2人が逮捕された。

 アムステルダム警察当局は、合計「35人が留置所で一夜を過ごた。94人は罰金を支払い釈放となった。残り8人は、主に警官への暴力行為により取り調べを受けている」としている。8人の内訳はイングランドのファンが6人、オランダ人が2人となっている。

 試合はイングランドがジェシー・リンガード(Jesse Lingard)の得点で、1-0と勝利した。

 イングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、試合を控える中、ファンに対して正々堂々とした振る舞いを取るよう求めていた。

 しかし、敵地のスタジアムを訪れた5000人以上のファンの一部はこれを無視し、キックオフ前にはオランダ国歌演奏時にやじを飛ばした。

 試合後のインタビューでサウスゲイト監督は「国歌の時にブーイングが聞こえたが、もちろん受け入れがたいことだ。その前には、スタジアムの外で起きたことをまず聞いていた」とコメントした。

 一方で、弱体化しているオランダ代表の立て直すために招へいされたロナルド・クーマン(Ronald Koeman)新監督は、初陣で批判にさらされ、地元大衆紙テレグラフ(De Telegraaf)は「新監督、変わらぬ苦痛」と報じた。(c)AFP