【3月25日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)のカイリー・アービング(Kyrie Irving)が、膝のワイヤを抜く手術を受けるため、3週間から6週間離脱することになった。また、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のPGステフェン・カリー(Stephen Curry)も、膝の負傷で最低3週間の戦線離脱が明らかになっている。

 4月14日から始まるプレーオフのカンファレンス1回戦が近づく中、仮にアービングが最大の6週間離脱することになれば、セルティックスはプレーオフ途中まで大黒柱抜きで戦わなければならない。23日に26歳の誕生日を迎えたアービングは、今季60試合に出場してリーグ10位となる1試合平均24.4得点を記録しており、さらに5.1アシスト、3.8リバウンドの成績を残している。

 アービングは3日のヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)戦から違和感を訴え始め、23日までに5試合連続で欠場が続いていた。ワイヤは、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)時代の2015年のNBAファイナルで骨折した膝蓋骨を固定し、修復を助けるために入れたもので、それが膝を刺激して痛みを発生させていた。今回はそれを抜いて、刺激を和らげることが目的となる。

 セルティックはすでにイースタン・カンファレンスからのプレーオフ進出を決め、首位トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)と4.5ゲーム差、3位キャバリアーズと6ゲーム差の2位につけている。

 一方、カリーは左膝の内側側副靱帯(じんたい)を痛め、3週間離脱することがチームから発表された。カリーは右足首をひねって6試合を欠場しており、23日に久しぶりの復帰戦を果たしていたが、その試合で今度は膝をひねってしまった。

 発表通り復帰まで3週間だとすると、カリーはプレーオフが始まったころにチームに戻ってくることになる。ウォリアーズは4シーズン連続となるファイナル進出がかかっている。

 ウォリアーズではすでにケビン・デュラント(Kevin Durant)が肋軟骨を痛めて戦線離脱。カリーとガードコンビを組むクレイ・トンプソン(Klay Thompson)は右手親指の骨折からのリハビリ途中で、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)も骨盤を打撲するけがをし、負傷者が続出している。

 故障者の中にカリーも加わってしまったことについて、指揮官のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は「奇妙で残酷な運命のいたずらだ」とコメントした。

 カリーは29得点を決めていた23日のアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)戦で、第3クオーターの終盤に負傷。相手のシュートをブロックしようとしたジャベール・マクギー(JaVale McGee)が勢いよく倒れ込んできて、脚を持っていかれるような形になったカリーは、顔をしかめながら脚を引きずってコートを去り、腰を下ろしてうなだれてから、控室へ引き揚げた。

 チームメートのニック・ヤング(Nick Young)は「ポストシーズンも近いし、ああいうのは見たくないね」とコメントした。(c)AFP