【3月25日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の独立問題をめぐり同国から欧州逮捕状を出された同州のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)前首相が、23日に訪問先のフィンランドを離れ、ベルギーに向かっていたことが分かった。プチデモン氏をフィンランドに招いた同国議員が24日明らかにした。フィンランド警察による逮捕を逃れるための動きとみられる。

 プチデモン氏はスペインを離れた後、ベルギーに滞在しているが、22、23両日はフィンランドの議員らと会談するため同国首都ヘルシンキを訪れていた。

 スペインの最高裁判所は23日、プチデモン氏らカタルーニャ州独立派の5人に対し、「反逆」容疑で国際逮捕状と欧州逮捕状を発付。フィンランド警察は24日、欧州逮捕状に従う方針を示す一方、プチデモン氏の居場所は分かっていないと強調していた。

 プチデモン氏をフィンランドに招いたミッコ・カルナ(Mikko Karna)議員は24日、ツイッター(Twitter)に「つい先ほど、カルレス・プチデモン氏が何らかの方法で昨晩フィンランドを離れ、ベルギーに向かったとの情報を得た」と投稿。さらに「プチデモン氏は今日、私に対し、ベルギーで当局に全面的に協力することを確認した」と明らかにした。(c)AFP