駐英ロ大使、元スパイ毒殺未遂事件で入院の警官に見舞いの手紙
このニュースをシェア
【3月24日 AFP】駐英ロシア大使が23日、英国で起きたロシア人元二重スパイの暗殺未遂事件で神経剤を浴びて入院治療を受けていた警察官に手紙を送り、ロシア政府の関与を否定するとともに勇敢な行動への謝意を伝えていたことが分かった。
アレクサンドル・ヤコベンコ(Alexander Yakovenko)大使は、2週間にわたる治療を受けて22日に退院したニック・ベイリー(Nick Bailey)巡査部長宛てに手紙を送付。
被害に遭ったセルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏と娘のユリア(Yulia Skripal)さん同様、「早く良くなってほしい」と伝え、「ロシア人2人への襲撃に対応した際のあなたの勇敢な態度に心から感謝する」と述べる一方で、「安心していただきたいのだが、ロシアはこの見境のない事件とは無関係であり、英当局に協力する用意がある」と主張している。
ロシアは、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相から「暗殺事件」として非難されている事態を一蹴。両国が互いの外交官を国外退去処分とし、舌戦をエスカレートさせる一方で、事件で使われた神経剤の出どころは英軍の化学兵器研究機関ポートンダウン(Porton Down)ではないかとほのめかしている。(c)AFP