米アトランタ市にサイバー攻撃、ビットコインで「身代金」要求
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【3月23日 AFP】米南部ジョージア州アトランタ市当局は22日、市のコンピューターがサイバー攻撃を受け、暗号化されたファイルの復旧と引き換えに仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)で「身代金」を払うよう要求されていることを明らかにした。
ケイシャ・ランス・ボトムズ(Keisha Lance Bottoms)市長は記者会見を行い、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による攻撃で、内部向け・外部向けの複数のアプリケーションが使用不能になったと説明。市民が公共料金を支払ったり、裁判関連の情報にアクセスしたりするためのアプリケーションも被害に遭ったとした。
同市長は、状況は「大変深刻」だと述べている。
市当局によると、22日未明にサーバー上での異常な動作が検出され、攻撃を受けていることが分かった。
ハッカーは市が保有するデータの一部を暗号化した上で、復旧と引き換えに「身代金」を支払うよう要求するメッセージを市に送り、支払いの手順を示した。
地元メディアが伝えた捜査当局の話によると、要求額は約5万1000ドル(約530万円)で、支払いにはビットコインが指定されている。
事態を受け、米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省に捜査支援が要請された。(c)AFP