24万人の障害児が義務教育受けられず、大半は重度で農村部在住 中国
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【3月27日 CNS】全国人民代表大会(全人代)に参加していた中国障害者聯合会・執行理事会の魯勇(Lu Yong)理事長が19日、記者団の質問に答えた。
農村部に暮らす障害児の入園・入学が依然として困難な問題について、「中国には現在0~6歳の障害児が168万人おり、健常児と同じように平等な義務教育を受けられるよう、政府は一連の措置を定めた」と説明した。
入学問題の解決に向けて、中国はビッグデータを基にしたデータベースを構築し、課題ごとに対策を講じる「一人一策」を推し進めている。
障害児への義務教育普及率は、現在90%以上に達している。課題ごとに解決案を提案する「一人一案」を、近年に実行してきた結果だが、実名制による登録状況から見ると、約24万人の障害児が義務教育から漏れている問題が未解決のままだ。原因は、重度障害が障害児童全体の80%を占めていることと、農村に住んでいる児童が80%を占めていることだという。
鲁理事長は、「もっと多くの人に障害児童への教育にボランティアとして参加してもらうよう呼びかけ、より多くのボランティアが障害児童へ訪問教育を行えるようにしたい」と話した。
障害者の貧困問題に関しては、2012年に開かれた党大会以来、障害者事業はトップダウンの構図を改善してきており、貧困脱却や特に困難な問題の解決、村おこしなど全面的に推進しているという。
鲁理事長は、「障害者の仕事に対して、社会は理解できないのではなく、わからないだけだ。また、非人道的なのではなく、知らないだけだ。同様に、重視していない注目していないのだ。障害者の人たちの中には巨大なエネルギーが眠っている。社会全体が障害者を気にかけ、彼らが勇気を出して社会に溶け込めるような雰囲気を作り、社会全体が障害者の尊厳を認識することで、障害者の精神生活がもっと充実するように願っている」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News