独女子医学生をレイプし殺害、自称アフガン国籍の少年に終身刑
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【3月22日 AFP】ドイツで難民申請中だった自称アフガニスタン国籍の少年が、女子医学生をレイプした上殺害した事件の裁判で、裁判所は22日、被告に強姦(ごうかん)と殺人の罪で終身刑を言い渡した。この事件はドイツ国民の恐怖心をあおり、移民の大量流入に対する反発を強めた。
事件は2016年10月、対フランス国境に近い南西部フライブルク(Freiburg)で発生。医学生のマリア・ラーデンブルガー(Maria Ladenburger)さん(19)を夜間に襲った、年齢・出身地不詳のフセイン・カバリ(Hussein Khavari)被告の有罪が確定した。
カバリ被告は、自転車で帰宅中だったラーデンブルガーさんを突き飛ばし、かみついて首を絞めるなどしてレイプに及んだ。その後ラーデンブルガーさんは川べりに置き去りにされ、水死した。
大規模な捜索の末、遺体発見から7週間後にカバリ被告が逮捕された。警察は現場で一部が金色に染められた黒い毛髪を発見。その髪の色を基に、防犯カメラの映像が捉えていた被告に目を留め、DNA鑑定で犯人と特定した。
事件は人々の怒りと激しい嫌悪を招いた。ソーシャルメディアユーザーらは、難民・移民に対する寛容な受け入れ政策を掲げて100万人以上の入国を認めたアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相に対し、皮肉を込めた「感謝」のメッセージを投稿した。(c)AFP/Carsten HAUPTMEIER and Frank ZELLER in Berlin