【3月21日 AFP】2017年に米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で武器を持っていなかったオーストラリア人女性が警官に射殺された事件で、発砲した警官が20日、殺人罪などで起訴された。

 ジャスティーン・デイモンド(Justine Damond)さん(当時40)は昨年7月、夜に自宅付近で性的暴行事件が起きている可能性があると警察に通報し、駆け付けたパトカーに近づいたところ、起訴されたモハメド・ヌール(Mohamed Noor)被告が発砲し、死亡した。

 ヘネピン(Hennepin)郡のマイク・フリーマン(Mike Freeman)検事は、デイモンドさんがパトカーに近づき、ヌール被告が助手席から発砲するまでの間、銃の使用が正当化されるような脅威があった証拠はなく、人命を無視した思慮のない発砲だったと述べた。

 ソマリア系米国人のヌール被告は第3級殺人罪と第2級過失致死罪に問われており、有罪となった場合、それぞれ最高で25年と10年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。

 デイモンドさんは婚約者と結婚するため、米国に移住していた。事件に対しては米国とオーストラリアをはじめ国際的な非難の声が上がり、警察の対応に批判が集まった。(c)AFP/Nova SAFO