【3月21日 AFP】爆弾事件が相次いでいる米南部テキサス州で20日、今月5件目となる爆発があった。現場はサンアントニオ(San Antonio)近郊の運輸大手フェデックス(FedEx)配送施設で、当局は先に州都オースティン(Austin)で発生した4事件と関連があるとみている。

 過去4件の爆弾事件では、合わせて2人が死亡、数人が負傷。発生場所はこれまで、100万人近い人口を抱えるオースティン市内にとどまっていた。だが今回の事件では、サンアントニオ近郊シャーツ(Schertz)にあるフェデックスの配送施設で、小包が爆発。重傷者は出なかった。小包には金属片やくぎが入っていたとの報道もあるが、当局はその真偽には言及していない。

 同州のケン・パクストン(Ken Paxton)司法長官は、一連の爆発には関連性があるという見方を表明。地元メディアKXANに対し、「(小包は)オースティンから発送され、オースティンの住民宛てだった。ベルトコンベヤーの上で爆発した」と明かした。

 下院国土安全保障委員会(House Committee on Homeland Security)のマイケル・マコウル(Michael McCaul)委員長はKXANに対し、警察当局からの情報として「装置はすべて、非常によく似ている」と述べた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、事件について初めて公にコメントし、「オースティンでの爆発はひどい。地元・州・連邦警察が連携して真相究明に当たっている。これは明らかに、非常に、非常に病んだ人物、あるいは集団だ。病んだ人々であり、われわれは真相を究明していく」と述べた。(c)AFP/Nova SAFO