アサド大統領、東グータで政府軍を激励 80%超を制圧
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【3月19日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が18日、首都ダマスカス近郊の東グータ(Eastern Ghouta)を訪れ、反体制派勢力と激しい戦闘を続けている政府軍の兵士らを激励した。
シリアの国営テレビは、ジャケット姿のアサド大統領が、東グータで兵士らと言葉を交わしたり握手したりする様子を写した写真を公開。戦車に乗っている兵士らの姿もあった。ただ、アサド氏が訪れた具体的な場所は明らかになっていない。
反体制派は2012年から東グータを拠点としてきたが、政府軍が先月から一段と攻勢を強め80%以上を制圧している。
シリア大統領府が公開した映像には、アサド氏が兵士らに対し、「ダマスカスの住民は非常に感謝している。彼らの子どもたちに今後数十年にもわたって、あなたたちが首都をどのように救ったかを語り継ぐだろう」と話す様子が映っている。
在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、2月18日以降の東グータでの激しい空爆と地上戦で、1400人以上の民間人が死亡した。また同時期にダマスカス市内では反体制派からの砲撃で10人の子どもを含む50人の民間人が死亡したという。(c)AFP