父親認知訴訟で掘り起こされた巨匠ダリの遺体、ようやく再埋葬
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【3月18日 AFP】娘と名乗る女性の申し立てを受けて昨年7月に掘り起こされたスペインの巨匠画家、サルバドール・ダリ(Salvador Dali)の遺体が15日夜、ようやく北東部フィゲラス(Figueras)のダリ劇場美術館(Dali Theatre-Museum)内にある墓に再び埋葬された。ダリの遺産を管理するガラ・サルバドール・ダリ財団(Gala-Salvador Dali Foundation)が16日、明らかにした。
ダリの遺体の再埋葬には法務官と法医学者も立ち会った。
ダリの娘だと主張したピラル・アベル(Pilar Abel)さんによる父親認知訴訟を受け、裁判所は昨年6月に遺体の掘り起こしを命じた。
しかしダリの遺体の皮膚、爪、骨から採取されたDNAサンプルを鑑定した結果、アベルさんはダリの生物学上の娘ではないことが証明され、アベルさんは遺体掘り起こし作業の費用の支払いを命じられた。
アベルさんは、自身の母親はカタルーニャ(Catalonia)自治州の港町カダケス(Cadaques)で働いていた当時、長くこの町に住んでいたダリと関係を持ったと主張していた。(c)AFP