【3月18日 AFP】ロシアで18日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が歴史的な通算4期目の当選を果たすことが確実な大統領選の投票が実施された。ロシアは英国でのロシア人元二重スパイ殺害未遂事件や2016年米大統領選への介入疑惑を受けた米国からの制裁などをめぐり国際社会で孤立を深めている。

 広大な国土を持つロシアは国内に11の標準時間帯がある。投票は最も早い極東地域でグリニッジ標準時(GMT)17日午後8時(日本時間18日午前5時)に始まり、最も遅い欧州の飛び地カリーニングラード(Kaliningrad)でGMT18日午後6時(日本時間19日午前3時)に締め切られる。

 首都モスクワで投票したプーチン氏はロシアの複数の通信社に対し、「私が提示している政策は正しいものだと確信している」と語り、大統領としての務めを続けられるのならばどんな結果でも満足すると述べた。

 世論調査でプーチン氏の支持率は約70%に上っており、プーチン氏が大統領在任期間を2024年まで延ばすことは確実だ。プーチン氏に匹敵し得る有力候補がいない中、政権としては圧倒的な支持で当選を決めて大統領通算4期目となるプーチン氏に正当性を持たせようとしている。

 18日は、住民投票でウクライナからの離脱とロシアへの編入が承認されたクリミア(Crimea)をロシアが併合する条約にプーチン氏が署名してからちょうど4年目に当たる。これが旧ソ連構成国だったウクライナの東部で現在も続く紛争につながった。

 ウクライナ政府は16日、国内にあるロシア在外公館へのアクセスを遮断するため、ウクライナ在住のロシア国民は大統領選の投票ができないと発表した。(c)AFP