リオで麻薬組織と警察が銃撃戦、1歳児含む3人死亡
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【3月18日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の警察は17日、ファベーラ(Favela)と呼ばれる同市内の貧民街で16日夜に発生した麻薬密売組織と警察の銃撃戦で、1歳の幼児を含む3人が死亡したと発表した。
銃撃戦は16日夜、労働者階級が多く住むスラム街のアレマオン(Alemao)地区で発生した。同市では今月14日、人権派市議で警察による過度の暴力を批判していた市議のマリエル・フランコ(Marielle Franco)氏(38)が暗殺されたとみられる事件も発生しており、緊張が高まっていた。
警察は、麻薬密売組織が盗んだ白いジープ(Jeep)から警察に向かって発砲し銃撃戦に発展したと述べた。警察は応戦し、3人の容疑者のうち1人を拘束した他、弾痕だらけになったこの盗難車とリボルバー拳銃ならびにアサルトライフル各1丁を押収したと明らかにした。
警察によると、人通りが多い地区で発生したこの銃撃戦に巻き込まれて男女各1人と幼児1人の計3人が死亡し、死亡した幼児の母親と別の子ども1人が負傷したという。
死亡した幼児の父親は同国のグロボテレビ(Globo TV)に対し、「息子はまだ1歳だったのに命を絶たれた」と語り、子どもが暴力をさらなる暴力で解決しようとする同国政府の犠牲となったと批判した。
リオデジャネイロのファべーラには同市人口の約4分の1が居住しており、警察と武装した麻薬密売組織が対立している。多くの地域で麻薬密売組織がほとんど罪をとがめられることなく活動しているが、同市警察は攻撃的な姿勢で対応し、時に不法な殺害も行っているとして人権団体から批判されている。
事件後に警察は、事件に関わった警官を取り調べており、警官が所持していた銃器を押収して分析していると発表した。(c)AFP