「私はまだ生きている」死亡認定取り消し申請を裁判所棄却 ルーマニア
このニュースをシェア
【3月17日 AFP】世界で最も有名な生けるしかばねの眷属(けんぞく)ドラキュラ(Dracula)を生んだルーマニアに、自身の「生存証明」に悪戦苦闘している男性がいる。
裁判所のウェブサイトに16日に掲載された判決文によると、東部ブルラド(Barlad)出身のコンスタンティン・レリウ(Constantin Reliu)さん(63)は先週、2016年に出された自身の死亡証明書の無効化を求めた申請を棄却された。裁判所は明らかにしていないが、ルーマニアメディアによると、死亡証明書の変更期限を超過していたことが理由とみられる。
現地メディアの報道によると、レリウさんは1990年代前半にルーマニアを出てトルコで就労。今年1月に帰国後、家族の申請で自身の死亡が宣告されていたことを知った。音信不通だったことが理由だという。
生存を証明する公的証拠が一切ないため、レリウさんは就労することも給付金を請求することもできない。家族は国外に移住したため連絡は取っておらず、今は親切な隣人たちに助けられて生活しているという。(c)AFP