【3月16日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)は15日、男子シングルス準々決勝が行われ、連覇を狙う大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が7-5、6-1で第23シードのチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)を下し、開幕からの連勝をキャリア最長タイの16に伸ばした。

 自身のファーストサーブで約70パーセントのポイント獲得率を記録したフェデラーは、リターンゲームで4個のブレークを奪い、最後はこの日12本目のエースで1時間23分の試合に終止符を打った。この結果、大会終了後も史上最年長王者として世界ランキング1位の座を維持することが決まった。

 2人は今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)準決勝でも対戦したが、その時はフェデラーが6-1、5-2とリードしていた場面でチョンが足のまめを理由に棄権を余儀なくされていた。

 フェデラーは今年、1月の全豪オープンで連覇を果たして四大大会(グランドスラム)での優勝回数を20に伸ばすと、先月のABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2018)ではキャリア通算97勝目を飾り、王座に返り咲いた。

 米カリフォルニア州インディアンウェルズ(Indian Wells)で6度目の栄冠を目指すフェデラーは次戦、決勝進出をかけてクロアチアのボルナ・チョリッチ(Borna Coric)と顔を合わせる。チョリッチは同日、第7シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に2-6、6-4、7-6(7-3)で逆転勝ちした。

 チョリッチとの準決勝に向けてフェデラーは、「彼はチョンと似たプレーをする」「動きが良いし、自身に満ちあふれている」とコメントし、この日の試合前と同じ準備をすると話した。「できるだけ攻撃的なテニスをしないといけない。常にやるのは簡単ではないが、きわめてシンプルなことだ」

 一方、同日行われた女子シングルス準々決勝では、第8シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が6-3、6-2で第27シードのカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro、スペイン)を退け、2001年以来17年ぶりの4強入りを果たした。

 グランドスラム通算7勝のヴィーナスは次戦、第10シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に6-0、6-2で圧勝した第20シードのダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)と対戦する。(c)AFP