隠しカメラで教え子を盗撮、米体操コーチを児童ポルノで訴追
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【3月16日 AFP】米ウィスコンシン州の体操コーチが、自身が所有していた練習施設のロッカールームやバスルームで隠しカメラを使い、選手を盗撮していたとして、児童ポルノの罪で訴追された。同州警察が15日、発表した。
訴追されたのはジェームズ・キビスト(James Kivisto)容疑者(49)。米体操界では、五輪選手を含む数百人に性的虐待を加えた元チームドクターのラリー・ナサール(Larry Nassar)被告によるスキャンダルを受け、同国体操連盟(USA Gymnastics)が揺らいでいる。
ウィスコンシン州の保安官によると、キビスト容疑者のデバイスからは少なくとも100枚の「不適切な画像」が発見された。同氏は、自身が11年にわたり所有していたミルウォーキー(Milwaukee)のウインドレイク体操センター(Wind Lake Gymnastics Center)で居住・経営していた。
警察によれば、キビスト容疑者は1987年にも他の複数施設で指導者を務めていたとされており、デバイスの捜査が進むにつれ、さらなる画像が見つかると見込んでいる。
この日、記者会見を開いたウィスコンシン州ラシーン(Racine)郡の保安官は、施設の台帳には800人以上の生徒の名前が記載されていたとした上で、「数百人の犠牲者がいると考えている」と語った。「1987年までさかのぼり、この男が持つ疎ましい性質をすべての観点から暴いていく」
キビスト容疑者は今月13日、施設のバスルームで隠しカメラを発見した生徒の親が通報したことを受け、逮捕された。その後、警察がロッカールームでも別のカメラを発見した。
保安官は「容疑者は個人的な満足感を得るために画像を閲覧していたと認めた」としているが、ここまでの捜査で虐待や、オンライン上で画像を配信した証拠は発見されていないと付け加えている。(c)AFP/Nova SAFO