巨大サメ「メガロドン」の歯の化石、豪世界遺産で行方不明に
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【3月14日 AFP】オーストラリア西部ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州のニンガルーコースト(Ningaloo Coast)で、太古の巨大サメ「メガロドン」の歯の化石が行方不明になっており、当局はなんとか取り戻したいとしている。
メガロドンは魚類として史上最大・最強クラスとされる巨大サメ。なくなった歯の化石はおよそ10センチで、推定200万~250万年前のもの。保存状態が良く、コレクターにとっては垂涎(すいぜん)の的となり得るという。
国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)にも登録されているニンガルーコーストで行方不明となった化石について、ウエスタンオーストラリア州公園・野生生物局のアービッド・ホグストロム(Arvid Hogstrom)氏は、「歯のギザギザした先端が見て分かるくらい、とてもはっきりと特徴が残っており、おそらくわれわれが把握する良好な標本の一つだった」と説明。
同氏は詳細を明かさなかったものの、ニンガルーコーストにはメガロドンの化石が複数あるといい、行方が分からなくなった化石の在りかを知っていたのは「ごく少数の人間」のみという。ホグストロム氏のチームが化石を保護する作業に当たっており、長期保存の手段を検討する間の措置として岩などで覆い隠していた。
ホグストロム氏は「先週9日に(化石がなくなったとの)報告を受けた」と明らかにしたものの、「とても離れた場所にあるので毎日確認は行っておらず、いつ行方不明になったのかははっきりとしない」と述べた。(c)AFP