【3月14日 AFP】フィリピン当局は13日、密輸入された約300種の外来動物を押収、容疑者4人の身柄を拘束した。フィリピンは動物の違法取引の地域拠点となっており、当局者によれば、同国に密輸入された生きた野生動物の押収事例としては過去最大規模。

 当局が今回の強制捜査で押収したのは、オーストラリア、インドネシア、パプアニューギニア原産の動物で、リスに似たフクロモモンガやワラビーのほか、国際自然保護連合(IUCN)による絶滅の恐れがある世界の野生生物リスト「レッドリスト」入りしているベニフウチョウ7羽と、オウムの一種キバタンなども含まれていた。

 フィリピン当局関係者によれば、押収した動物の市場での価格は推定19万2000ドル(約2000万円)。同国政府が昨年1年間で生きたまま押収した野生動物の推定価格の総額を上回った。

 容疑者らは、有罪となれば最長12年の禁錮刑を言い渡される可能性がある。(c)AFP