【3月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は13日、スティーブ・ゴールドスタイン(Steve Goldstein)国務次官(公共外交・広報担当)を解任した。理由は公表されていないが、ゴールドスタイン氏は同日のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官解任に関し、ホワイトハウス(White House)の説明と相反する声明を出していた。

 ゴールドスタイン氏はAFPに対し、「これは人生における名誉であり、この機会を与えられたことを大統領と長官に感謝している。少し休息を取ることを楽しみにしている」と述べた。

 ホワイトハウスと国務省の当局者らも、トランプ大統領が同氏の解任を決めたことを確認した。国務省では13日、ティラーソン長官の解任が突如決まったばかりだった。

 ゴールドスタイン氏解任の理由は明かされなかったが、同氏はこれに先立ち、ティラーソン長官は自身の解任を予期していなかったと記者らに述べていた。

 ゴールドスタイン氏はツイッター(Twitter)への投稿とその後の声明で、ティラーソン長官は解任発表前に大統領と会話を交わしておらず、解任理由を「知らなかった」と説明。「重大な国家安全保障上の諸課題が着実に進展していたため、長官は職にとどまることを強く決意していた。長官は各国外相と良い関係を築いていた」と述べた。

 一方のトランプ大統領は対照的に、「レックスと私はずっと以前からこれについて話してきた」と述べ、解任はティラーソン氏の意向も反映された決定であり、一定の時間をかけてなされたものであったことを示唆していた。(c)AFP