英でまたロシア人不審死 反プーチン派と関係の元実業家
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【3月14日 AFP】(写真追加)ロシア人元実業家のニコライ・グルシュコフ(Nikolai Glushkov)氏(68)が、英ロンドンの自宅で不審死を遂げたことが分かった。英ロ両国のメディアが13日、報じた。同氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領反対派だった故ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky)氏とつながりのある人物だった。
英国では現在、イングランドで起きた神経剤によるロシア人元スパイ襲撃事件を受けた懸念が高まっており、英政府は過去に不審な死を遂げた複数のロシア関係者に関する調査を行う意向を表明していた。
報道によると、グルシュコフ氏は12日、ロンドン南西部ニューモールデン(New Malden)の自宅で、娘のナタリアさんによって発見された。ロシア紙コメルサント(Kommersant)は遺族の話として、同氏の遺体には「首絞の跡」があったとした上で、他殺か自殺かは今のところ不明と伝えている。
ロシアで大きな影響力を持つ新興財閥(オリガルヒ)だったベレゾフスキー氏は、一時はプーチン氏を支持していたものの、後に反プーチン派に転向。2013年にロンドン郊外の自宅の浴室で首つり遺体で発見された。
ベレゾフスキー氏が所有していた航空大手アエロフロート(Aeroflot)や自動車大手アフトワズ(Avtovaz)で幹部を務めた経験があるグルシュコフ氏は当時、ベレゾフスキー氏は何者かに殺害されたとの見解を示していた。(c)AFP