トランプ陣営とロシアの共謀「証拠なし」 下院情報委が暫定報告
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【3月13日 AFP】(更新)ロシアの米大統領選干渉疑惑を調査している下院情報特別委員会(House Intelligence Committee)は12日、調査ではドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営とロシア側が共謀した証拠は見つからなかったとする暫定報告書を公表した。
下院は共和党が過半数を握り、同委のメンバーも共和党が多数派を占めている。
同委員会は、ロシアが2016年の米大統領選に干渉しようとしたとの米情報機関の結論は受け入れるとしながらも、ロシアが明確にトランプ陣営を後押ししようとしたとの見方は退けた。
報告書は委員会の民主党議員にはまだ提示されていないが、共謀疑惑が葬り去られないようにするため、激しい反発の声が上がると予想される。
2016年半ばにヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)陣営から文書や通信内容が流出した問題について、米情報当局のトップらはロシアが関与したと断定しているが、報告書にはそうした記述は一切ない。
またバラク・オバマ(Barack Obama)前政権による「ロシアの活発な策動に対する選挙前の精彩を欠いた対応」を批判している。(c)AFP