【3月12日 AFP】(更新、写真追加)韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン、Chung Eui-yong)国家安保室長は12日、中国の首都北京を訪問し、習近平(Xi Jinping)国家主席と会談した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との歴史的会談設定にこぎ着けた外交交渉において、習主席が果たした「大きな役割」に感謝の意を表した。

 鄭氏は8日、米ホワイトハウス(White House)での記者会見で、具体的な日時は未定ながら、5月末までに米朝首脳が会談することで一致したと発表。

 次いで12日、状況説明のため北京の人民大会堂(Great Hall of the People)を訪れた鄭氏は習主席に対し、「朝鮮半島(Korean Peninsula)情勢には最近、非常に前向きな変化があった。文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)韓国大統領は、中国政府によるリーダーシップ、特に習国家主席の統率力が大きな役割を果たしてくれたと考えている」と伝えた。

 これを受けて習氏は、外交上の突破口につながった先週の鄭氏による北朝鮮および米国への訪問で、同氏が「好ましい成果」を残したとねぎらった。

 これに先立ち鄭氏は、中国外交部長の楊潔チ(Yang Jiechi)国務委員とも会談。楊氏は、「中国は引き続き、非核化の実現を目指し、朝鮮半島の平和的統一を支持し、対話と協議を通じた問題解決を図っていく」という方針を示した。(c)AFP