ブロンテ姉は163年遅れ…米紙が「見逃された」女性らの追悼記事掲載
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【3月9日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は8日、1855年に死去した英小説家のシャーロット・ブロンテ(Charlotte Bronte)、1963年に死去した詩人のシルビア・プラス(Sylvia Plath)、そして1971年に死去した写真家のダイアン・アーバス(Diane Arbus)の3氏に対する追悼記事を掲載した。
遅ればせながら執筆されたこれらの追悼記事は、同紙が開始した連載「見逃された人々(Overlooked)」の一環で掲載された。同紙が「過去に記事にされなかった、偉大な女性らに弔意を表する」狙いがあるという。
3月8日の「国際女性デー(International Women's Day)」に合わせて始まったこの連載について同紙は、「1851年以降、本紙の追悼記事は白人男性のものがほとんどだった。これから優れた女性15人の物語を加えていく」と説明している。
同紙がアーカイブを振り返ってみたところ、「長年にわたり追悼記事の圧倒的多数が男性らの生涯を記録するもので、しかも大抵が白人」だったことが判明。「過去2年間だけで見ても、女性は5人に1人の割合を若干上回る程度だった」という。
同紙はこの「見逃された人々」シリーズを、お悔やみ欄に定期的に掲載していくとしている。(c)AFP