金正恩氏「文氏は睡眠妨害されずに済む」 ミサイル発射自粛で
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【3月9日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が韓国の特使団と会談した際、文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)韓国大統領は今後ミサイル関連の早朝の電話がなくなり睡眠を妨げられなくなると約束した。韓国政府が明らかにした。
昨年、北朝鮮は弾道ミサイル発射実験を20回実施し、そのほとんどが早朝に行われた。発射直後には文大統領が国家安全保障会議(NSC)を招集するのが常となっており、そのたびに韓国政府関係者や外交官、報道関係者らが呼び起こされてきた。
だが、韓国の特使団と会談した金氏はこれについて、今後は文氏の睡眠を妨げないと誓ったという。
韓国大統領府(青瓦台、Blue House)の関係者によると、金氏は「きょう決心した、文大統領は早朝の電話で睡眠を妨害されずに済む」と話したという。
4時間に及んだ5日の会談で金氏は、文大統領とは来月に、また米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とは早い段階で会談を行いたいとの意向を表明。非核化も交渉のテーブルに載せ、対話が続く間はミサイル発射や核実験は控えると約束した。
また南北は、両首脳間の直通電話(ホットライン)設置でも合意。これを受けて金氏は「実務者の対話で事がうまく運ばず、彼らが横柄に振る舞うようなことがあれば、これからは文大統領と私が直接電話で話し、物事を容易に解決することができる」と述べ、南北双方の関係者らの間に笑いが起こったという。(c)AFP