【3月9日 AFP】ボクシング、元8階級制覇王者のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が9日、WBA世界ウエルター級王者のルーカス・マティセ(Lucas Matthysse、アルゼンチン)と6月24日にマレーシアで対戦すると発表した。

 現在39歳のパッキャオは、オスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏が代表を務めるゴールデン・ボーイ・プロモーション(Golden Boy Promotions)社と共同で、マティセ戦をプロモーションすることになった。4月14日には米ラスベガスで行われるジェフ・ホーン(Jeff Horn、オーストラリア)とテレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)のWBO世界ウエルター級タイトルマッチのアンダーカードをオファーされていたパッキャオは、先日それを拒否していた。

 通算成績39勝4敗(36KO)を記録している35歳のマティセとの一戦では、自身が「アンダードッグ(格下)」になると考えているというパッキャオは、試合に関する声明を発表し、「これはタフな戦いになるだろう。マティセはKOの芸術家でもある。しかし、戦って再び世界王者になることを楽しみにしている」と述べた。

 母国で上院議員を務めているパッキャオはまた、「この試合では自分がアンダードッグになるが、それには慣れている。自分にとっては練習に励み、一生懸命に戦って王座を勝ち取る大きなモチベーションになる。彼のアグレッシブな戦い方は気に入っている。ボクシングファンを楽しませることが、自分の望みだ」とすると、マティセについて「汚いファイターではない」とつけ加えた。

 パッキャオのトレーナーを務めるボボイ・フェルナンデス(Restituto“Buboy”Fernandez)氏は、試合がクアラルンプールで行われるだろうと明かし、「マティセはアグレッシブなファイターなので、本物の格闘になる」と語った。(c)AFP