カタールW杯の建設現場、最長148連勤の過酷環境が判明
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【3月9日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)のスタジアム建設現場における労働環境に関する報告書の中で、移民労働者が最長148日連続で働いていることが明らかになった。
報告書を作成した英コンサルティング会社インパクト(Impactt)によると、大会主催者の引き渡し・遺産最高委員会(Supreme Committee for Delivery and Legacy)による監督の下で働く1万8500人の多くにとって、長時間労働は依然として問題になっているという。
19ある建設会社のうち13社で労働者が酷使されているというインパクト社は、「19社中8社において、1週間の労働時間が72時間を超えたり、1日2時間以上の残業があったりするなどの重大な違反があった」とすると、「もっとも極端なケースでは、1日14時間、月402時間も働いていることが分かった」と報告書の中で述べた。
さらに「同じ8社で休日を設けずに労働者を連日働かせる違反もあった」とした上で、「最悪の場合では、ある建設会社で働く3人が、一日の休みもなく124日から148日も連勤していたことが明らかになった」と続けた。
カタールの法律では、労働者の就労時間は週48時間、1日8時間相当と定められているのに加え、時間外労働については1日2時間に決められており、少なくとも週1日は休みを取ることになっている。(c)AFP