【3月9日 AFP】「国際女性デー(International Women's Day)」の8日、世界各国で女性の権利向上を求めるデモなどが行われた。スペインでは、異例の全日ストライキによって数百本の列車が運休したほか、各地で女性の権利擁護を求める抗議デモが行われた。

 米ハリウッド(Hollywood)でのセクハラ問題を発端に世界中に広まった「#MeToo(私も)」や「#Timesup(もう終わりにしよう)」運動を背景に、女性への敬意や男女平等を求める声が高まる中、今年の国際女性デーは盛り上がりを見せた。

 スペインでは、10の労働組合が男女平等を求める24時間ストライキを呼び掛けた。これはアイスランドで1975年、女性らが丸一日休暇を取り、女性の経済的・社会的貢献が不可欠であることを示した抗議行動に倣ったもの。だが同国の二大組合は24時間ストへの参加を拒否し、組合員に2時間のみの労働休止を呼び掛けた。両組合によると、このストには約530万人が参加したという。

 フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、同じ仕事で男女の賃金格差がある企業を「名指しで非難」し改善を求めていくことを宣言。ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相も動画を公開し、女性はこれまでの成果に甘んじるべきではなく、「平等な権利を求める闘いは続く」と語りかけた。

 昨年7月にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配から解放されたイラク第2の都市モスル(Mosul)では、約300人の女性が「900メートル・マラソン」に参加した。(c)AFP