豪代表監督にアーノルド氏、ロシアW杯終了後から指揮
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【3月8日 AFP】オーストラリア・サッカー連盟(FFA)は8日、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)終了後の同国代表監督にグラハム・アーノルド(Graham Arnold)氏が就任すると発表した。
現在豪A・リーグのシドニーFC(Sydney FC)を率いているアーノルド氏は、代表チームがホンジュラスとの大陸間プレーオフを制してロシアW杯本大会出場を決めた後、昨年11月に退任したアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)元監督の後任候補の一人として名前が挙がっていた。
しかしながら、サッカルーズ(Socceroos、豪代表の愛称)の暫定指揮官も務めたアーノルド氏は、シドニーFCとの契約を全うしたいと身を引いていた。今年1月には、オランダ代表を2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の決勝に導いたベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)氏が5か月の契約で指揮官に就任した。
アーノルド氏は就任決定を受け、ファン・マルワイク監督の邪魔にだけはならないと決意を述べた。
オーストラリア代表として56試合に出場した経験持つアーノルド氏は「自国の代表チームを指揮することは非常に光栄だ。これまでずっと憧れ続けてきた仕事であり、私にとっては最高のタイミングだと強く思う」と、述べた。
「当時言ったように、ロシアW杯でサッカルーズを率いるのに彼(ファン・マルワイク監督)は素晴らしい人選だった。あれから彼のやってきたすべてのことが、その見解を強めている」
また、「彼の邪魔になるようなことはしないし、彼やチームのことをスタンドから応援していくつもりだ」とすると、「シドニーFCとファン・マルワイク監督に敬意を払い」、W杯終了後まではこれ以上のコメントは出さないと付け加えた。
FFAのスティーブン・ローウィ(Steven Lowy)会長は、アーノルド氏との契約期間は4年と発表している。
シドニー生まれで54歳のアーノルド氏は、国際舞台での経験が豊富で、2000年から5年間フランク・ファリーナ(Frank Farina)元監督の下で代表のアシスタントコーチを務めると、フース・ヒディンク(Guus Hiddink)元監督やピム・ファーベーク(Pim Verbeek)元監督の右腕としても働いた。
2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)後にチームを後にしたヒディンク氏の後任として、翌年のアジアカップ(2007 AFC Asian Cup)では暫定的にチームの指揮を執って8強入りを果たし、その後就任したファーベーク氏の下では南アフリカW杯も経験した。
その後はAリーグのセントラルコースト・マリナーズ(Central Coast Mariners FC)の監督に就任し、2012-13シーズンにチームを優勝に導くと、昨季はシドニーFCでリーグ制覇を遂げた。
就任後最初の主要大会は2019年のアジアカップ(2019 AFC Asian Cup)となり、最終目標は2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)出場権獲得となる。(c)AFP