「戦争を仕掛けている」 米加州がトランプ政権を非難、移民保護政策で
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【3月8日 AFP】米カリフォルニア州のジェリー・ブラウン(Jerry Brown)州知事は7日、同州の不法移民を保護する政策の差し止めを求めてドナルド・トランプ(Donald Trump)政権が提訴したことについて、カリフォルニア州と戦争を始めようとしていると非難した。
ブラウン知事は「米国経済の原動力であるカリフォルニア州に戦争を仕掛けている。賢明でなく、正しくもない」と激しく反発した。
カリフォルニア州サクラメント(Sacramento)で講演したジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官は、同州が意図的に連邦法の執行を妨害して当局による逮捕や国外退去措置から不法移民を守っていると批判していた。
セッションズ司法長官は法執行機関の担当者らに対し、「カリフォルニア州は持っている全ての権力、そして持っていない権力までも行使して連邦法の執行を妨害している。だから私も全ての権力を使ってカリフォルニア州(の保護政策)を阻止するつもりだ」と述べた。
米司法省は6日、米移民税関捜査局(ICE)と米税関・国境取締局(CBP)が地元当局や民間の雇用主から不法移民の逮捕への協力を得にくい状況を作っているとして、3つのカリフォルニア州法の差し止めを求める訴えを起こした。
カリフォルニア州は、2017年1月のトランプ政権発足以来、移民に対する取り締まりをめぐって政権と対立を続けている。推定1100万人とされる国内の不法移民のほぼ4分の1が同州に集中している。(c)AFP/ Noah Berger, with Paul Handley in Washington