イランと中国企業が鉄道建設契約を締結 「南北回廊」完成へ
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【3月8日 AFP】イラン政府と中国機械工業建設集団(China Machinery Industry Construction Group)は7日、イランのブシェール(Bushehr)港を同国の鉄道網に接続する総額7億ドル(約740億円)の鉄道建設契約を締結した。
署名はイランのアッバス・アホウンディ(Abbas Akhoundi)道路交通相の立会いの下、同国の首都テヘランで行われた。
国営イラン通信(IRNA)が伝えた当局者の話によると、ブシェール港とイラン南部のシラーズ(Shiraz)を結ぶ400キロの路線を同集団が建設する。着工の時期は明らかにされていない。
この路線により、湾岸地域とインド亜大陸、ロシア、中央アジアを結ぶ物流の中心になるとの目標に沿ってイラン政府が進める「南北鉄道回廊(North-South Railway Corridor)」の整備が完了する。
ブシェール港はバンダルアバス(Bandar Abbas)港に次ぎ、イランおよび湾岸地域で2番目の規模を誇る。到着した積み荷は現在、道路で運ばれている。
国営イラン通信によると、ブシェール・シラーズ線は、イラン政府が整備を進める総延長2300キロに及ぶ鉄道7路線の一つ。
中国はイランにとって最大の経済・貿易相手国となっている。
中国の国有投資企業、中国中信集団(CITIC Group)は昨年9月、インフラ整備計画に融資するイランの5銀行に対し、100億ドル(約1兆600億円)相当の信用供与枠を提供した。(c)AFP