重体のロシア元スパイ、神経剤で殺害未遂被害 英警察が発表
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【3月8日 AFP】(更新)英イングランド南西部ソールズベリー(Salisbury)で、元二重スパイのロシア人男性とその娘が意識不明の重体で見つかった事件で、英警察は7日、男性は神経剤による殺害未遂の被害に遭ったと発表した。
ロンドン警視庁(Metropolitan Police、Scotland Yard)のマーク・ローリー(Mark Rowley)警視副総監によると、この事件は「神経剤の投与による殺人未遂に関わる重大事案」として扱われている。
被害に遭ったのは、2010年のスパイ交換で英国に移住したセルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏。同氏は4日、娘のユリアさんと共に、ショッピングセンター前のベンチに倒れているところを発見された。2人は現在も入院先の病院で重体となっている。
ローリー副総監によると、現場に急行した警察官の一人も入院し、深刻な容体となっている。
同副総監は、スクリパリ氏親子は意図的に狙われたとの見解を示す一方、事件による広範な健康被害の懸念を示す証拠はないと述べた。
警察は、詳細な事件の経緯については結論が出ていないとしているが、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英外相は6日、ロシアが関与した可能性を示唆していた。(c)AFP