中国・製紙業界が春節明けに一斉値上げ、輸入古紙の規制強化が影響
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【3月7日 CNS】春節(旧正月、LunarNewYear)が過ぎ、中国製紙業界の値上げラッシュが起きている。30社以上が値上げを発表しており、値上げ幅は約1トンで200~300元(約3300~4900円)。生活用品にはまだ波及しておらず、衛生用紙の価格は安定している。
■現状:30社以上の製紙企業が値上げ
3月に入り数日も経たないうちに、亨利紙業(HengLi)、安徽中亜紙業(Anhui Zhongya)など製紙メーカー6社が値上げを発表した。また、春節前にも国内製紙の大手企業が値上げを表明しており、これまで値上げを発表した企業はすでに30社を超えている。
■分析:環境保護対応でコスト増
「文化用紙、アイボリー紙、包装紙など多品目で価格が一斉に上昇した」と、ある業界関係者は指摘する。今回の値上げは、政府の環境保護政策強化に対応した面も大きい。
環境保護部は1日、輸入古紙に含まれる不純物量の規制を大幅に強化している。
■影響:生活用紙の価格は安定
今回の紙製品の値上げは、古紙原料価格高騰が主な理由で、古紙を原料としていない生活用紙には影響が及んでいない。
北京市(Beijing)のスーパーで売られているトイレットペーパーやキッチンペーパー、紙ナプキンなどの価格も、特に目立った上昇は見られない。トイレットペーパーの価格は10ロール20~30元(約334~500円)、セール品でも18元(約300円)程度で、普段と変わっていない。(c)CNS/JCM/AFPBB News