【3月6日 AFP】ブラジルのサンパウロ(Sao Paulo)近郊に位置する国際空港の貨物ターミナルで、離陸前の貨物機内から現金500万ドル(約5億3000万円)が窃盗団によって盗まれた。警察当局が5日、明らかにした。

 事件はブラジル最大の貨物ターミナルを擁するビラコッポス国際空港(Viracopos International Airport)で4日に発生した。当局の声明によると、窃盗団は滑走路の警備会社を装い、ピックアップトラックでターミナルに侵入したという。

 狙われたのはドイツ大手ルフトハンザ航空(Lufthansa)の貨物機で、同機はサンパウロ郊外のグアルリョス国際空港(Guarulhos International Airport)を出発し、最終目的地のスイス・チューリヒに向かう前にビラコッポス国際空港に立ち寄っていた。

 地元紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)によると、盗まれた現金は厳重な警備の下で管理されていた。しかし、男5人が滑走路上で警備員らを脅し、わずか6分の間に現金を持ち去ったという。

 逮捕者はまだ出ていない。また、空港によるとけが人はいない模様。

 ブラジルでは貨物を狙った窃盗が増加しており、特にリオデジャネイロを運行するセミトレーラーが標的になっている。(c)AFP