「フェイクニュース」対策で新事業、報道の信頼性評価を提供
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【3月6日 AFP】米国の著名ジャーナリスト2人が5日、メディア報道の信頼性を評価し、その情報をサービスとして提供する新規事業を立ち上げると発表した。
「ニュースガード(NewsGuard)」と名付けられたこの事業は、ケーブルテレビのコートTV(Court TV、現truTV)創業者のスティーブン・ブリル(Steven Brill)氏と、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)元発行人のゴードン・クロビッツ(Gordon Crovitz)氏が創業。
ブリル氏とクロビッツ氏によると、米国で「最もアクセスが多く、共有されている」7500のニュースおよび情報サイトを分析するため、経験豊富なジャーナリスト数十人を雇用する予定だという。また2人は声明で、11月の米中間選挙前にサービスを開始すると発表した。
両氏によると、ニュースガードは情報源の信頼性を緑、黄色、赤の3つのカテゴリーで評価。緑は信頼できる、黄色は要注意、赤は「フェイク(偽)ニュース」の「意図的な拡散」であることを示すといい、各媒体の詳細な分析や評価理由も説明するという。
また、ニュースガードから評価を使用する権利を与えられたソーシャルメディアや検索エンジン、ニュース提供サイトなどは、情報と一緒に評価を掲載することが可能になるという。
クロビッツ氏はニュースガードについて、人びとにフェイクニュースを知らせるだけでなく、若者をはじめとする利用者に向けてニュースをうのみにしないよう訴えることが大きな目的であると指摘している。(c)AFP