タワーレコード創業者ラス・ソロモン氏死去 92歳
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【3月6日 AFP】米楽曲小売りチェーン「タワーレコード(Tower Records)」の創業者、ラス・ソロモン(Russ Solomon)氏が4日、カリフォルニア州サクラメント(Sacramento)の自宅で死去した。92歳。家族が地元紙に明らかにした。
タワーレコードは楽曲の販売にクールさを吹き込み、音楽カルチャーに大きな影響を与えた。しかし、ネット通販の台頭によって米国では廃業に追い込まれた。
息子のマイケル(Michael Solomon)さんがサクラメント・ビー(Sacramento Bee)紙に述べたところによると、自宅で第90回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式を見ていた時に心臓発作を起こしたとみられ、それが原因で亡くなった。
マイケルさんによると、ソロモンさんは「(授賞式で)誰かの衣装は見苦しいと批評した後、(夫人の)パティにウイスキーをもう一杯ついでほしいと頼んだ」が、パティさんが戻ってきた時にはすでに亡くなっていたという。
ソロモン氏は、レコードがまだ店舗の一角で衣料品やスナックのように売られていた時代にタワーレコードを創業。黄色に赤字の印象的なロゴを目印に、音楽ファンを歓迎するスペースをつくり出した。
タワーレコードは、特に音楽業界の中心地であるハリウッド(Hollywood)のサンセット大通り(Sunset Boulevard)やニューヨークのイースト・ビレッジ(East Village)に出店したことで、レコードショップのサブカルチャーを生み出すのに貢献した。(c)AFP