アルバレスから禁止薬物の陽性反応、食肉汚染の可能性
このニュースをシェア
【3月6日 AFP】ボクシング、元世界ミドル級王者のサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)からアナボリックステロイドとして禁止薬物に指定されているクレンブテロール(clenbuterol)の陽性反応が出たことが判明した。プロモーターのゴールデン・ボーイ・プロモーション(Golden Boy Promotions)社が5日に発表した。
アルバレスは5月5日に、同階級3団体統一王者のゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)との再戦を控えている。
ゴールデン・ボーイ・プロモーションは声明で、自発的な検査でアルバレスの体内から検出された薬物の値は、「食肉汚染と一致するもので、メキシコでは多くのアスリートがここ数年で被害に遭っているもの」と説明した。同社はその裏付けとして、世界反ドーピング機関(WADA)認定の分析機関で検査を実施したスポーツ薬物試験研究所(SMRTL)の責任者が、「これらの数値は、すべて食肉汚染と推測される範囲である」と記述していたと述べた。
メキシコの元伝説的ボクサーとして知られるオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏が代表を務める同社は、今回の問題について米ネバダ州アスレチック・コミッション(NAC)とゴロフキンのプロモーターを務めるトム・ローフラー(Tom Loeffler)氏に報告したことを明らかにした。
また、アルバレスが早急に練習拠点をメキシコから米国へ移すことに加え、必要であれば「何度でも、あらゆる追加検査を受ける」用意があると述べた。
検査で陽性反応が出たことについて、アルバレスは「驚いているとともに、困惑している」とすると、「この当惑した状況を解決するために、必要な検査にはすべて応じるつもりだ。最終的には真実が勝つと信じている」とコメントした。(c)AFP