香港で現役続けるフォルラン、38歳でも衰えないサッカーへの情熱
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【3月8日 AFP】スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)やイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーした元ウルグアイ代表ディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)は、今もサッカーへの情熱は衰えず、引退の考えは頭にない。38歳の彼は今、香港の傑志SC(Kitchee SC)でAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2018)を戦うという新しい挑戦に臨んでいる。
フォルランはユナイテッドやアトレティコといった最高峰のクラブでプレーし、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では大会得点王に輝いた。2012年にイタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)を退団した後は、Jリーグのセレッソ大阪(Cerezo Osaka)を含む5クラブでプレー。2017年はインディアン・スーパーリーグのムンバイ・シティFC(Mumbai City FC)でもプレーした。
傑志SCで迎えた今季は、新天地で順調にネットを揺らし続けている。傑志のほかに8か国でのプレー経験を持つフォルランは、AFPの取材に対して香港で再び躍動できて楽しいと話した。
「素晴らしいよ。素晴らしい関係だ。さまざまな国から気の良い選手たちが集まってきている。ここでの時間を心から楽しんでいる。本当に楽しいよ。美しい場所だ。20年サッカーをやってきたが、最高の時間だった。仕事と感じることはない。何か楽しいこと、やらせてもらえて有り難いことだ。それがずっとプレーし続ける理由だ」
6日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2018)の柏レイソル(Kashiwa Reysol)戦で、フォルランは2014年から15年にかけてセレッソで1年半を過ごした日本に戻ったが、チームは0-1で敗戦。その前の天津権健(Tianjin Quanjian FC、中国)戦と全北現代(Jeonbuk Motors、韓国)戦も大差で敗れており、今回がACL初挑戦のチームは、大会初勝利が遠い状況が続いている。
レイソル戦の前に 「日本へ戻るのは楽しみだ。私も、家族も、日本での時間は本当に楽しかった」と話していたフォルランは「チームの課題は多い。難しい大会になるのはわかっているし、1試合目、2試合目よりも良いプレーをしなくてはならない。われわれにとってはすべて難しいゲームだ。どこも優れたチームだということはわかっている」と話していた。
ビジャレアル(Villarreal CF)時代とアトレティコ時代にそれぞれ1回ずつ、スペイン1部リーグの得点王に輝いているフォルランは、香港のチームとしては初となるグループ突破を果たすには、奇跡的な巻き返しが必要だとわかっている。その一方で、2位に勝ち点11差をつける国内リーグの連覇も忘れていない。
「リーグは優勝したいね。2位と3位から大きなリードを奪っている。それが終われば香港FAカップ(Hong Kong FA Cup)とサプリング杯(Sapling Cup、リーグカップ)だ。それが取れれば最高だよ」 (c)AFP/Daniel HICKS