【3月4日 AFP】女優らからセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を告発された米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏の弁護士が、英紙タイムズ(The Times)のインタビューに応じ、女性が自身のキャリア向上のためにハリウッドのプロデューサーと性的関係を持つのは「レイプではない」と述べた。

 セクハラや性的暴行、レイプ疑惑で告発され、キャリアをずたずたにされたワインスタイン氏が雇ったベン・ブラフマン(Benjamin Brafman)氏は、米国でもトップクラスの刑事事件弁護士。

 アカデミー賞(Academy Awards)授賞式を翌日に控えた3日付のタイムズ紙のインタビューでブラフマン弁護士は、「女性が自身のキャリア向上のためにハリウッドのプロデューサーと性的関係を持つ必要があると判断し、実際にそうして、その上で全ての行為を不快であり不当だと感じる、それはレイプではない」と語り、「女性はキャリア向上のために、自らが不快であり不当だと感じることを自発的に行うことを意識的に決定したのだ」と付け加えた。

 さらに同弁護士は、映画などで役を与える見返りに女優らに性的交渉を求めることはワインスタイン氏が考案したのではないと語り、ワインスタイン氏の行為は映画界の広範な文化を反映したものだと述べた。

 ワインスタイン氏は過去40年にわたる不適切な言動をめぐり、100人以上の女性に告発されているが、ブラフマン弁護士は犯罪行為は一切なかったと主張している。(c)AFP