【3月4日 AFP】仏パリで、地下鉄構内の一方通行通路を逆行して歩いていた妊婦に罰金60ユーロ(約7800円)が科される出来事があり、ソーシャルメディア上では怒りの声が巻き起こり、乗客の権利擁護団体はルールを変えるべきと主張している。

 2月27日夜、パリ市内のコンコルド(Concorde)駅で妊婦が先を急ごうと一方通行の通路を反対方向に歩いていたところ、駅員に見つかって罰金を科された。

 この妊婦のパートナーは「逆行しただけの妊婦に事前通告なしに60ユーロの罰金を科して大もうけとは、なんて楽な商売だ」と皮肉たっぷりのコメントと罰金通知書の写真をツイッター(Twitter)に投稿した。

 これに対しパリ地下鉄を運営するパリ交通公団(RATP)の広報担当者は3日、一方通行のサインは明示されていたとして駅員の対応を支持。一方通行の目的は「事故」を回避し、人の流れを管理するものだとAFPに説明した。

 だが乗客の権利擁護団体FNAUTはこの罰金について「ばかばかしいにもほどがある」と述べ、規則を変えるべきだと主張している。(c)AFP