【3月2日 AFP】米国の強力な銃ロビー団体の全米ライフル協会(NRA)は1日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領との会合に臨み、大統領は銃規制に反対だという見解を示した。ただその前日トランプ氏はホワイトハウス(White House)で、それとは逆の発言をしていた。

 先月フロリダ州の高校で発生し17人が死亡した銃乱射事件を受けて、米国では銃規制に関する議論が白熱している。

 NRAとの会合は事前に公表されていなかったが、トランプ氏は1日夜ツイッター(Twitter)に「今夜、大統領執務室(Oval Office)でのNRAとの会合は素晴らしかった」と書いた。ただそれ以上の詳細には触れなかった。

 これに同調したNRA幹部のクリス・コックス(Chris Cox)氏は、会合にはマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領も同席していたことを明らかにした。

 その上で「皆が望んでいるのは、学校の安全とメンタルヘルス改革、そして危険人物に銃を与えないことだ。正副大統領は合衆国憲法修正第2条(Second Amendment)を支持し、強力な法の適正手続きを支持しており、銃規制は望んでいない」とツイッターの自身の公式アカウントから投稿した。

 トランプ氏はその前日の1日、共和・民主両党の議員らとの会合で、共和党員としては厳しい銃規制に関する提案を行っていた。(c)AFP