【3月4日 CNS】世界最大級の携帯電話関連の展示会「2018モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress 2018)」が2月26日~3月1日の4日間にわたり、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で開催された。「新流通」や都市のAI化など世界をリードする中国のデジタルテクノロジーも紹介された。

「中国は、今まさにデジタル化への転換を迎えている。『新4大発明』や都市のAI化などの経験や技術を世界に提供している」。アリババ・グループ(Alibaba)欧州地区のテリー・フォン・ビブラ(Terry von Bibra)社長は述べた。

 米調査機関ガートナー(Gartner)のデータによると、アリクラウド(Alibaba Cloud)の世界シェアは3位で、アマゾン(Amazon)、マイクロソフト(Microsoft)とわずかな差だ。この3社のうち、アリクラウドの成長の伸びは126%(2017年)と最も高い。

 今年は、スマートフォンが主戦場となった。ワイヤレス充電機能が新製品のスマホに搭載されることになり、米アップル(Apple)のiPhone8が採用したのに続き、サムスン電子(Samsung Electronics)、ソニー(SONY)、ノキア(Nokia)なども最新機種に搭載することを発表している。

 専門家の予測では、2020年にはワイヤレス充電機能を搭載した携帯端末の出荷量が10億9600万台に達し、関連産業の成長率も50%以上になると見込まれ、中国の関連企業の収益が期待される。

 業界の先頭に立つ中国デジタルテクノロジー企業は、国内市場だけに満足していない。アリクラウドは再度、欧州市場に力を入れる。2016年に欧州エリアで正式に展開を始め、英ボーダフォン(Vodafone)と戦略提携したほか、17年には英国気象庁(Met Office)と共同で、気象のAIデータマイニングコンテストを始めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News