【3月3日 東方新報】中国のシェア自転車、モバイク(Mobike)は2月22日、利用者の信用ポイントシステムを導入した。利用者のマナーや習慣などに応じてポイントが加算されたり減点されたりする仕組みで、毎月1回更新される。

 マナーをきちんと守り、きちんとした使用習慣を持つ利用者には信用ポイントが加算され、システムによってマナーが悪いと判断された場合には、信用ポイントが引かれる。

 信用ポイントは、「低い」「普通」「良好」「優秀」「最高」の5段階に分かれており、信用ポイントが高いほど良いサービスを受けられる。

 例えば、信用ポイントが「普通」の利用者は、利用料金が2倍になり、予約機能や月額会員などのサービスが使えなくなる。信用ポイントが「低い」利用者は今後、30分につき100元(約1682円)の高額な利用料を支払うことになる。

 信用ポイントを上げるには、交通ルールを守って安全運転を行うほか、決められた場所に駐輪すること、自転車を汚さないように大事に利用するなどの方法がある。

 逆に、自転車をマンション敷地内などの駐輪禁止区域に停めたり、勝手に別の鍵を掛けたりする行為や、サドルを外すなどの破壊行為が確認された場合には信用ポイントが引かれる。

 モバイクは昨年11月、北京市(Beijing)内のある企業に、企業の敷地内に無断で停めらていれる自転車を管理する費用として管理費100元を支払うよう訴えられている。裁判所は同社に対し、シェア自転車の駐輪問題は確かに改善の余地があるとの考えを示した。

 これに対し、モバイクは新しい信用ポイントシステムをリリースすると返答。利用者の信用行為を観測、記録し、評価システムの可視化と相互作用化を実現することを表明していた。(c)東方新報/AFPBB News