【3月2日 AFP】米国のロバータ・ジェイコブソン(Roberta Jacobson)駐メキシコ大使が1日、辞任の意向を表明した。主要ポストを辞任するドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の上級外交官が相次いでいる。

 ジェイコブソン大使の辞任表明に先立ち、貿易問題と米国による国境の壁建設計画をめぐる緊張の高まりを受けてメキシコのエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領が訪米をキャンセルしたと報じられていた。

 職員に対するメッセージの中でジェイコブソン大使は在職わずか2年で辞任する理由を明らかにしなかったが、極めて重要だと深く信じている米・メキシコ関係が困難な時期を迎えている今、辞任は難しい決断だったと述べて両国関係のほころびがもたらす危険性に懸念を持っていることを示唆した。(c)AFP