安保担当の米大統領補佐官に辞任報道、トランプ氏「偽ニュース」
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【3月2日 AFP】(更新)米NBCテレビは1日、H・R・マクマスター(H.R. McMaster)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が近く辞任すると報じた。ドナルド・トランプ(President Trump)政権では高官の辞任が相次いでいるが、ホワイトハウス(White House)は「現時点では人事に関する発表はない」と否定している。
陸軍中将のマクマスター氏は、2016年米大統領選へのロシア介入疑惑を受けて辞任したマイケル・フリン(Michael Flynn)氏の後任として昨年2月に起用された。しかし先日、大統領選にロシアが介入したという証拠に「議論の余地はない」と発言し、トランプ大統領から公然と非難されるなど、大統領との関係に不安が生じていた。
NBCは、マクマスター氏の後任として米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)のスティーブン・ビーガン(Stephen Biegun)副社長が候補に挙がっていると伝えている。
一方、ホワイトハウスのラジ・シャー(Raj Shah)報道官は、「政府高官をめぐるうわさやほのめかしは、しょっちゅうある」と述べた上で、「現時点では人事に関する発表はない」と報道を否定した。
国家安全保障会議(NSC)のマイケル・アントン(Michael Anton)報道官も、明確にNBCの報道を否定する声明を発表。「私は、つい今しがたまでトランプ大統領とマクマスター氏と一緒に大統領執務室(Oval Office)にいた。大統領はNBCニュースの報道を『フェイク(偽)ニュース』だと言い、マクマスター氏の功績をたたえていた」とした。(c)AFP