【3月2日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、今年の年次教書演説で核戦力強化の一環として開発した新型ミサイルを誇示したことについて、米政府は1日、無責任な行動であり、ロシアが軍縮条約に違反している証拠になると批判した。

 米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官は記者会見で、「プーチン大統領は、米政府が長きにわたり把握していたものの、これまでロシアが否定してきたことを認めた」と指摘。

「ロシアは不安定化をもたらす兵器システムの開発を10年以上にわたり続け、条約の義務に直接違反してきた」とした上で、その具体例として、地上発射型巡航ミサイルの開発により1987年の中距離核戦力全廃条約(Intermediate-Range Nuclear Forces Treaty)に違反したと述べた。

 ナウアート報道官はまた、プーチン氏の演説で米国を攻撃するミサイルを示すアニメーションが使用されたことにも言及し、「責任ある国際社会の一員の行動とは見受けられない」と非難した。(c)AFP