サッカー選手が試合中に雪かき、必死の作業で勝利つかむ 英
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【3月1日 AFP】欧州全土が大寒波に見舞われている中、イングランド・フットボールリーグ1(3部)では、ピーターバラ・ユナイテッド(Peterborough United)の選手が試合を最後まで終わらせるために必死の除雪作業に奔走する一幕があった。
イングランド東部に拠点を置くピーターバラは、27日に本拠地で行われたウォルソール(Walsall FC)戦の途中でピッチ一面に雪が降り積もり、2-1でリードしていた後半35分に審判が試合を中断した。
この状況を受けて、ピーターバラは元ニューカッスル(Newcastle United)のDFスティーブン・テイラー(Steven Taylor)や、ジュニア・モリアス(Junior Morias)ら選手とスタッフがブラシを持ち、試合が続行できるように雪かきに動いた。
チームの暫定指揮官を務めるデビッド・オールドフィールド(David Oldfield)監督は、「審判はプレーを中断し、5分で除雪するように指示した。職員から係員、グラウンドスタッフから選手に至るまで全員が一斉に動き、チームの団結力を示していた」と話した。
その後、クラブはツイッター(Twitter)に選手たちが懸命に除雪作業をしている写真を投稿し、「2018年平昌冬季五輪は閉幕したかもしれないが、ジュニア・モリアスはカーリングに転向できるほどのスイープ技術を披露している!これがチームの団結力だ」とつづった。
また、2-1で試合に勝利したピーターバラのダレイ・マッカンソニー(Darragh MacAnthony)オーナーもツイッターに、「グラウンドスタッフと大勢のボランティアのおかげだ。彼らがいなければ、今夜の勝利は成し遂げられなかっただろう。全員が素晴らしい努力と献身を示してくれた」と投稿した。
欧州では現在、「東からの獣(the Beast from the East)」と称されるシベリア(Siberia)からの大寒波が到来しており、気温が氷点下に達して大勢の死者も出ている。スコティッシュ・プレミアシップでも28日、激しい雪によりセルティック(Celtic)戦を含む全3試合が延期となった。(c)AFP