「配達先でごみ捨て頼まれ断れない」 中国で急成長、出前業界の裏側
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【3月3日 東方新報】最近、中国で出前配達員の男性が、建物の2階から飛び降り、脳内出血と骨折という大けがをしたというニュースが中国社会の注目を集めた。
この男性は、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)で配達中だった。出入り口に鍵がかかって出られなくなり、時間通りに届けなければという焦りから、建物の2階から飛び降りたのだという。たかが出前、危険を犯してまで時間通りに届けようとするのはなぜなのか。
中央電視台財経チャンネル(CCTV-2 財経)が行った「中国経済生活大調査データ」によると、出前業界全体の取引額は、2016年の1300億元(約2兆2028億円)から急増しており、18年には2倍の規模の3000億元(約5兆834億円)にまで増えるだろうと予測している。この膨大なデータの裏では利用客と、配達員、利用店舗の3者の間で、時間をめぐるシーソーゲームが繰り広げられている。
出前配達員は、総じて学歴が高くなく、工事現場や運転手といったアルバイト経験者が多い。近年、出前配達サービスという新たな業態が生まれたことで、配達員の職に就く人も増えている。工事現場などと比べて給与は高く、歩合制だが毎月4000元(約6万7771円)前後稼ぐことができる。
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