ノルウェー、半自動小銃を禁止へ 2011年に銃乱射事件
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【2月28日 AFP】米フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件を受けて銃規制を求める声が高まる中、ノルウェーの議会では半自動小銃を禁止する法案の審議が続いている。ノルウェーでは2011年に69人が死亡した銃乱射事件が起きており、2021年にも半自動小銃が禁止されるもようだ。
少数与党の右派政権は昨年、半自動小銃の禁止に関する法案を議会に提出。保守党員で法務委員会常任委員のピエトル・フロリッシュ(Peter Frolich)議員はAFPに対し、「本日(27日)、議会の過半数が政府の法案に賛成であることが明らかとなった」「従ってノルウェー国内での半自動小銃の使用は2021年から禁止される」と語った。
ノルウェーでは2011年、アンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)受刑者が爆破・銃乱射事件を実行し、計77人を殺害。事件の調査委員会が作成した報告書には、全31項目の勧告うちの一つに半自動小銃の禁止が挙げられていた。
ただ、法案では狩猟目的などの使用にはいくつかの適用除外も認められており、新法が狩猟をする人にどう影響するのかは不透明なまま。また法案作成が長引いた理由についてフロリッシュ議員は、多くの猟師が半自動小銃を使用している点に触れた。(c)AFP