【2月27日 AFP】平昌冬季五輪のフィギュアスケート・男子シングルで金メダルを獲得した羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が27日、記者会見に臨み、けがをした右足首の回復具合はほんの4分1程度だったと明かした。

 帰国した23歳の羽生は、会見場の席を埋め尽くした報道陣に対して、リンクから離れていた間はインターネットでけがについて勉強していたと話し、「はっきりいって痛いときと比べてみたら20~30パーセントほどしか痛みは落ちていませんが、痛み止めを使って金メダルを取ることができました」と語った。

 日本が誇るフィギュアスケート界のスーパースターである羽生は、男子シングルで66年ぶりの五輪連覇を成し遂げて母国に歓喜をもたらした。けがの回復状態についてはこれまで完全極秘とされており、平昌五輪に出場するかどうかについて、日本のメディアは同選手の陣営からもたらされるあらゆる情報やヒントを探っていた。

 羽生は次の目標である4回転アクセルについて自ら解説し、詰め掛けた報道陣を楽しませる一幕もあった。空中で4回転半するこのジャンプは技術的に高難度で、これまで成功にこぎつけたスケーターは一人もいない。2個目の金メダル獲得を果たしたことで、4回転アクセルを競技会で着氷することが次の「夢」だとしている羽生は、さらに前人未到の5回転にも「挑戦したい」と付け加えた。

 羽生はまた、トップ選手として金メダルを獲得した選手とは思えない食生活を明かした。

 競技会の前には必ずご飯(米)を食べるようにしているという羽生は、「パワーが与えられて」演技につながると回答。さらに「食に対してあまり興味はない。マクドナルド(McDonalds)にも行きますし、炭酸のジュースもすごく好きだし、ポテトチップスを食べることもよくあります」とすると、「食べても太らないタイプ」と話していた。(c)AFP